今後のセミナー

2024年9月14日 第171回 工藤 和直

住友の歴史から学ぶ、大阪商人(あきんど)の生き方

講演案内

大阪には、かつて難波宮があり、大化の改新(西暦645年)は大阪を中心に行われた。豊臣秀吉は慶長年間に大阪を政治・経済の中心にしようとしたが、大阪夏の陣で滅亡し、大阪は一時大きく衰退した。江戸時代、徳川家康の孫になる松平忠明が復興させ、その後日本の富の70%が大阪にあるといわれる商工業の町となった。大阪では、商人のことを「あきんど」という。「あきんど」とは、物を“あっち”から“こっち”に運んで利益を得る、いわゆる“物廻し”という意味でなく、あらゆる商工業経済活動に加え学問や文化活動までを広く行う人達のことである。“ものつくり”を経営基盤に置く「住友」は、慶長年間から、ここ大阪で発展しグローバル企業となったが、430年間に幾多の危機を乗り越えて現在に至った背景に、「人を大切にする」企業文化があった。
※時代により大坂もあるが、大阪と統一した
※絵図は住友資料館資料

所属:Think Asia Seminar 幹事、経営アドバイザー、㈱ソディック/㈱芝浦電子 社外取締役

略歴

1953年(昭和28年)3月、宮崎市生まれ
1977年、九州大学大学院工学研究科修了後、住友電気工業株式会社入社
2004年、江蘇省蘇州市赴任後、蘇州住電装有限公司董事総経理
2008年、住友電装株式会社執行役員兼務。
2013年、蘇州日商倶楽部(商工会)会長
2015年から最高顧問として中国関係会社を指導、
2018年から(株)ソディック・(株)芝浦電子の社外取締役に就任、
現在も中国駐在14年の経験を活かし「チャイナリスク化でのビジネスの進め方」「中国古銭の研究」など多方面で講演、著作に「蘇州たより」・「蘇州たよりⅡ」などがある。